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提携牧場インタビュー02 〜河上牧場様〜

2022.2.15 精肉店からのお知らせ

提携牧場インタビュー02


今回は松喜屋の契約牧場としてお取引いただいている河上牧場様をご訪問。
良質な近江牛を育ててくださる河上牧場 河上整一様にお話を伺ってきました。

〜河上牧場の歴史について教えて下さい〜

河上牧場は私が20歳のときに時初めた牧場事業になるので、現在でもう47年目になりますね。(2021年8月時点)
牧場の中には、最大200頭のキャパシティがありまして、その中でも松喜屋様の契約牛は約60頭ほど手がけさせていただいております。
現在は私が一人で多くの牛たちの飼育を担当しております。

〜松喜屋の契約牛を育てていただくにあたりこだわっている部分はありますか?〜

私の牧場は信楽の山中に位置しておりますので、信楽の自慢の一つである自然環境をそのまま活かしストレスがかからないように育てています。
仔牛の期間を特に大切にしており、生後30ヶ月の長期飼育を行っております。
また200頭も牛がいますので、牛舎の中で牛同士が怪我をする可能性も危惧しないといけません。
そういったことがないように、一定の年齢で角をカットし牛たちが傷つくことを防止しています。

〜河上牧場様の「耕畜連携」に関する具体的な取り組みを教えてください〜

牛たちの食す稲わらは、主に甲賀市内の地元の農家様と契約させていただいております。
敷料に関しては、毎週県外の提携先まで伺って仕入れてますね。
牛糞に関しては近くの処理場で堆肥として処理されているのですが、籾殻入りの堆肥は耐水性も優れているらしく、農家様には大変重宝されているとのことですので嬉しい限りですね。

〜現在抱えてらっしゃる課題などありますか?〜

やはり直接的な打撃につながるのはエサ代の高騰ですかね。
牛1頭あたり毎日10kgは与えてあげますので、多少の価格上昇も大きな影響が出ます。
また、このあたりは豊かな自然に囲まれておりますので、良い面もあればカラスによる被害も後を立ちません。
カラスの撃退対策も日頃の課題ですね。

また一番の悩みといたしましては、私含めた牧場の後継者不足問題かと。
このあたりも最盛期は近隣エリアも含めて2,000頭を超える近江牛の畜産エリアだったのですが、後継者不足による廃業を選択される農家様もいらっしゃり、現在はここ河上牧場ともう1箇所のみとなってしまいました。
滋賀県が誇る名産品「近江牛」を守り、全国へこの味を届ける使命もありますので地域活性化につながる事業だと自負しております。
次の世代へこの味・文化を継承していくのも私の使命かなと考えております。