



提携牧場インタビュー01 〜勝見ファーム株式会社様〜
提携牧場インタビュー01
今回は松喜屋の契約牧場としてお取引いただいている勝見ファーム様をご訪問。
良質な近江牛を育ててくださる勝見ファーム 代表取締役 勝見友博様にお話を伺ってきました。
〜勝見ファームの歴史について教えて下さい〜
元々、勝見ファームは農耕用の牛、いわゆる「役牛(えきぎゅう)」として、農作業の力仕事を担う牛を育てている農場でした。
そこから近江牛の畜産農家として約40年前に牧場を設立。
滋賀のブランド牛である食用の「近江牛」を育て始めて今に至ります。
〜松喜屋の契約牛を育てていただくにあたりこだわっている部分はありますか?〜
きめ細かく、柔らかい肉質を表現するために仔牛の段階から飼育は気を配っています。
仔牛に与える飼料は自家製のワラを与えていますし、ストレスは肉質に大きな変化をもたらしますので、ストレスがかからないよう生後から30ヶ月、大切に長期飼育を行っています。
〜勝見ファーム様は「耕畜連携」に取り組まれてますが、具体的にどのような取り組みをされているのですか?〜
「耕畜連携」とは、簡単に言えば米や野菜等を生産している耕種農家へ
畜産農家から堆肥を供給したり、逆に転作田等で飼料作物を生産し、畜産農家の家畜の飼料として供給する等、耕種サイドと畜産サイドの連携を図ることをいいますよね。
勝見ファームは米農家と畜産農家という二足のわらじを履いている関係で毎年米作りで生まれるワラを自家製飼料として活用しています。
逆に、牛舎からでる牛糞を地元の耕種農家さんへ堆肥として供給もしています。
また牛舎の敷料として使用している自家の田んぼから出る籾殻を堆肥にして米作りに再利用したりと、すべてにおいて循環させる取り組みを行っています。
〜今後、畜産農家として目指す目標はありますか?〜


勝見ファームは、滋賀県守山市にある唯一の近江牛指定牧場です。
小規模なファームではありますが、小規模だからこそできる地域の皆様と共存していくような、密着型で事業継続をしていきたいですね。
「近江牛」の飼育課題に関しましては、目標はつきないですよ。
近江牛の持つ融点の低い良質な脂質ときめ細かい肉質を追い求めつつ歩溜まりの良い牛づくりをこれからも突き詰めていきたいですね。